★ 星座神話 ★

【や座】

 大神ゼウスの雷電によって医神アスクレ ピオス(へびつかい座)が殺された事に腹を立てた父親のアポロンが雷電の矢を 作った鍛冶屋を射殺した時の矢であるとか、ヘルクレス(ヘルクレス座)が十二 の大冒険の中の6番目の冒険で、人々を悩ませたステュンパロスの湖に住む怪鳥 を退治した時の矢であるとか、いろいろな話が伝わっています。
 しかし、愛の神エロス(英名:キューピット)の矢とする話が一番有名です。 エロスは軍神アレス(英名:マーズ)と、愛と美の女神アフロディーテ(英名: ビーナス)の間に生まれた子で、背には翼があり、いつも矢筒を携えていました。矢は2種類あり、「黄金の矢」は、人間のみならず神であったとしても恋心を 起こさせ、「鉛の矢」には、燃えるような情熱もあっけなく冷めてしまうという 効果がありました。エロスは人間界も神々の世界も問わず、「黄金の矢」と「鉛の矢」を射て歩き、 色々な出会いと離別を与え続けてきました。