ブラックホールは本当にあるのですか
ブラックホールの存在(そんざい)は、ハッブル宇宙望遠鏡(うちゅうぼうえんきょう)によってたしかめられています。もちろんブラックホールが見えたのではなく、すいこまれていく星が出す強力な電波をとらえたのだそうです。ブラックホールは、太陽の30倍以上の大きな星がばく発した後や銀河(ぎんが)の中心にできるそうです。
また、1995年には、日本の国立天文台野辺山(のべやま)宇宙電波観測所がM106銀河の中心に巨大ブラックホールを発見しました。これはふつうの銀河に発見された最初の巨大ブラックホールで、以後多くの銀河に巨大ブラックホールが発見されています。巨大ブラックホールがなぜできるのか、今研究が進んでいます。
ブラックホールの大きさ?
太陽と同じ重さのブラックホールの大きさは、およそ3km(ちなみに、太陽の大きさは、半径およそ70万km)で、かぎりなくぎゅうぎゅうづめです。そして、そのブラックホールからおよそ9km以内に入ったものはすべてとじこめられてしまいます。これが、太陽の10倍くらい以上の大きさの星がばく発したあとにできるといわれているブラックホールです。
ところが、ハッブル宇宙望遠鏡(うちゅうぼうえんきょう)がとらえたM87銀河(ぎんが)の中心部には太陽の24億(おく)倍の重さの集まっていることがわからました。これは中心に巨大ブラックホールが存在(そんざい)する証拠(しょうこ)だと考えられ、巨大ブラックホールの大きさは太陽系(たいようけい)くらいの大きさにあたる70億kmと推定され、銀河の中心にあるといわれています。
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