なぜ、ビッグバンが起きたのですか

 ビッグバン宇宙論(うちゅうろん)だけで、どうしても説明(せつめい)できないのがこの問題です。「なぜビッグバンが起きたのか」という疑問(ぎもん)に答えられないこと、また、宇宙誕生(うちゅうたんじょう)の瞬間(しゅんかん)、「時間ゼロ」の時、宇宙の大きさもゼロなのに、そこに、無限(むげん)といってもよいほどの大きさのエネルギーがつめこまれてるというのは、とてもおかしいことです。
 そこで登場したのがインフレーション理論(りろん)でした。今のところ、宇宙誕生のモデルはビッグバン理論に、インフレーション理論を合わせたものとされています。インフレーション理論とは、ビッグバンの一しゅん前に、「無」から誕生した原子(げんし)や素粒子(そりゅうし)という今知られているもっとも小さいつぶよりも、もっともっと小さいミクロサイズの宇宙が、急激(きゅうげき)なスピードでふくらんでいたとする考えです。そして、そのすぐ後に大爆発(ばくはつ)「ビッグバン」が起きたというのです。

宇宙には何が存在しているのですか

 太陽系(たいようけい)には太陽・惑星(わくせい)・衛星(えいせい)・小惑星・彗星(すいせい)など
 銀河系(ぎんがけい)には、およそ2000億(おく)個の恒星・こうせい(太陽と同じ自分かがやく星)、たくさんの星団・星雲(せいうん)、気体やちりの巨大分子雲(きょだいぶんしうん)などの星間物質(せいかんぶっしつ)があります。
 そして、銀河系の外には、約1000億のべつの銀河などがあります。

スペースデブリはどうしてできるのですか

 人類が打ち上げたロケットや人工衛星(じんこうえいせい)の残骸(ざんがい)が宇宙のごみとして、地球のまわりを回り続けているそうです。4000トン以上にもなるこの宇宙ごみが「スペースデブリ」の正体です。
 大切な役割をしている放送衛星(ほうそうえいせい)や気象観測衛星(きしょうえいせい)などをどうやってスペースデブリとの衝突(しょうとつ)から守るかが重要な問題になっています。また、スペースデブリを残さないロケットや人工衛星の研究も進められています。

星空Q&A(大人用)へ
星空Q&A(子ども用)へ
星空Q&A科学工作サンプル集