火星に生物はいるのですか

 太陽系(たいようけい)のどの惑星(わくせい)にも生命の存在(そんざい)は確(たしか)められていません。地球に、一番よくにていると言われる火星でも、その表面の温度は生命にとって低すぎます。また、水も氷になって、地下にとじこめられているようです。大気もたいへんにうすく、地球の百分の一以下のこさです。そして、その大気も95パーセントが二酸化炭素(にさんかたんそ)です。そのため、生命はいないだろうと言われています。
 しかし、火星から大昔に飛んできたと考えられる隕石(いんせき)の中に、大昔の火星微生物(びせいぶつ)のあとがみつかったと、1996年、アメリカのNASAが発表しました。約45億(おく)年前につくられ、約36億年前に火星の土の中にしみこんだ水の中に、火星微生物のあとが見つかったそうです。これが本当なら、大昔、火星が今より温かく水がたくさんあった時に、微生物が生きていたことになります。ただ、確かな証拠(しょうこ)とは、まだ言えません。これからの火星探検(たんけん)によって、本当のことがわかるでしょう。
 もし、火星で、地球とは別の生命が生まれていたとすれば、広い宇宙で、生命はありふれたものだということになります。つまり、この広い宇宙のあちこちで生命が生まれているかもしれないということになり、私たちの宇宙への見方が大きく変わることになるでしょう

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