ハレー彗(すい)星はどうやってできたのですか
最近、冥王星(めいおうせい)の外側を回る小さな天体のむれが見つかり、カイパーベルト天体と呼ばれています。太陽系(たいようけい)のなり立ちと深い関係(かんけい)がありそうだと注目(ちゅうもく)されています。もうひとつ、太陽系の周囲(しゅうい)に球状(きゅうじょう)にあるというオールト雲とよばれるものが予測(よそく)されています。
カイパーベルトは円磐状(えんばんじょう)の場所にあって、太陽から40天文単位”てんもんたんい”(地球と太陽間の平均きょりを「1天文単位」といいます)から100天文単位のところにあります。これらの天体は、一番大きなもので大きさが200kmくらいあると考えられています。
これがハレー彗星(すいせい)やエンケ彗星など短周期彗星(たんしゅうきすいせい)のもとになったとも考えらえています。彗星は水素(すいそ)や揮発性(きはつせい)のものが豊富(ほうふ)なことから、太陽系(たいようけい)ができたときの微惑星(びわくせい)のなごりではないかと考えられます。この微惑星とは太陽系初期(しょき)、衝突合体(しょうとつがったい)をくり返して惑星(わくせい)なったといわれるものです。
さらに、彗星はカイパーベルトの外側でつながっているオールト雲からやってきたと考えられます。このオールト雲は太陽からおよそ1光年のところに球状に分布し、ヘール・ボップ彗星やウエスト彗星など長周期彗星(ちょうしゅうきすいせい)やかえってこない彗星のふるさとであると考えられています。
明るさの変わる星があるのはどうしてですか
明るさの変わる星のことを変光星(へんこうせい)とよびます。変光星には2種類(しゅるい)あります。
ペルセウス座のアルゴルのように暗い星と明るい星が対になっておたがいにぐるぐるまわって日食(にっしょく)のような「星食(せいしょく)」を起こすもの(食変光星:しょくへんこうせい)と、くじら座のミラのように、星そのものが大きくふくらんだり、ちぢんだりしているもの(脈動変光星:みゃくどうへんこうせい)です。
ペルセウス座のアルゴルは明るい星と暗い星がはなれて、二つの星全部が同時に見えているときが一番明るく、くじら座のミラは一番大きくなった時が一番明るくなります。
ペルセウス座のアルゴルは暗い星が明るい星をかくしてしまうときが一番暗く、反対に、くじら座のミラは一番小さくなった時が一番暗くなります。
くじら座のミラはおよそ331日かかって、3等星から9等星の変光をくりかえし、ペルセウス座のアルゴルはおよそ2.9日で、2等星から3等星の変光をくりかえします。
星空Q&A(大人用)へ
星空Q&A(子ども用)へ
星空Q&A・科学工作サンプル集へ