宇宙にいくとなぜ浮くのですか

 スペ−スシャトルの中でふわふわと体や物が浮くのは、エレベーターで一気に下の階におりる時のフワッとする感じずっと続いてからです。地球の回りをまわる続けるということはちょうど良いスピードで作る遠心力と引力がつり合い続けているということです。その時、スペースシャトルの中は無重力になっています。もし、エレベーターもずっと落ち続けることができたら、ついには無重力になって、中にいる人や物はふわふわと浮き上がることでしょう。

なぜ宇宙服を着るのですか

 宇宙船の中では、空気の供給がうまくコントロールされていますが、船外に出る時は特別の防護服が必要です。
 宇宙空間には、生きるのに必要な圧力や酸素を供給する大気がないので、船外の探査やその他の作業をするためには、船内と同じ環境が必要です。十分な気圧がないと、体内の液体は熱せられて沸騰してしまいます。酸素がないと、呼吸することができません。太陽にあたるところは高温となり、影は低温となります。
 スペースシャトルの外で作業するときは、船外活動ユニット(EMU)を身につけます。このユニットは、いろいろな飛行士の体形に合うように色々組み合わせができるパーツがあります。こうすることで、再利用ができるので経済的です。EMUには、液体冷却服が取りつけられています。これはスパンデックス(ゴムににたポリウレタン製の合成繊維)でできたつなぎ服で、着ていると涼しく感じます。この他ヘッドフォン、マイクロフォン、水を入れるバッグ、酸素が入った生命維持装置、集尿器があります。また、グローブ、ヘルメット、サン・バイザー(日よけ)もついています。これらはすべて、宇宙飛行士を宇宙のちり、日射、赤外線、気温と気圧の変化、そして酸素の欠乏などから守るために必要です。
 宇宙遊泳中の宇宙飛行士は自由に動きまわれるように、有人軌道ユニット(MMU)をつけます。MMUは窒素ガスで推進するバックパック(背負い箱)で、これで飛行士は正確に動くことができます。また、遊泳中に写真を撮れるよう、MMUには35ミリのカメラが取りつけられています。
 地球上では、EMUとMMUの重さは、それぞれ48.6キログラム、140.7キログラムですが、無重力の宇宙では、重さは問題にはなりません。

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