星はなぜいろいろな明るさがあるのですか

 星の明るさの違いには二つの原因が考えられます。
 一つ目は星までの距離です。とても大きくて明るい星でも、地球からずっと遠いところで光っていたら、他の近くの星よりも暗く見えてしまいます。
 二つ目は星自身の明るさにも違いがあります。星自身の明るさは主に中心で発生する核反応による熱の発生量によります。燃料が多いとどんどん燃えますから、最終的には星の明るさは星の重さによります。一般に明るい星は大きく、暗い星は小さいといって良いでしょう。

なぜ、星の色が違うのですか

 色が違いは、星の表面温度のちがいです。なかには、若いときは、高温で青白く、年をとるにつれて、白、黄色、オレンジ、赤と変わっていく星もあります。さらに、星の明るさは星の大きさと表面温度によります。大きな星ほど、温度が高いほど、明るくなり、温度が高いほど青白く、低いほど赤いのです。

星はいつごろできたのですか

 ビッグバンで宇宙ができてから150億年くらいたっているといわれています。
 星は、重くて大きいほど明るくかがやきますが、燃料の水素をすぐに使い果たしてしまい寿命は短くなります。太陽の25倍の大きさの星は200万年の寿命しかありませんが、太陽は100億年の寿命があります。太陽ができてから50億年ですから、太陽はあと50億年も生きるわけです。
 つまり、宇宙ができてから今まで、たくさんの星が生まれて、死んでいっているのです。そして今この時も、宇宙のあちこちで新しい星が生まれているのです。

夜空の星では何色の星が多いのですか

 1等星(1.4等より明るい星)は21個ありますが、

青白 シリウス、ベガ、アルタイル、フォーマルハウト、デネブの5個
リゲル、アルケナー、ケンタウルス座β星、南十字座α星、スピカ、南十字座β星、レグルスの7個
カノープス、ケンタウルス座アルファ星、カペラ、プロキオンの4個
オレンジ アルクトゥルス、アルデバラン、ポルックスの3個
ベテルギウス、アンタレスの2個

 1等星にかぎれば、白い星が1番多いようです。
 星座を形作る明るい星を一つひとつ調べていくと、たまたま私たちに近い星が多いのですが、比較的遠いけれど大きく赤い星もあります。
 一般には、白や青白い星ほど明るく、赤い星ほど暗いので、夜空にはたくさんの数の白や青白い星が見えますが、実際にはもっと多いはずの赤い星は少ないのです。

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