★ 地球へ顔を近づけた火星(昔の新聞の切り抜きより〜日時不詳)★
【見たり「植物地帯」】
二年二ヶ月ぶりの火星大接近を迎へて京都帝大花山天文台では三日没より藤波理學士はじめ全所員熱心な學生を交へて観測を開始、折からの好天に恵まれて同夜十二時まで慎重な観測がつづけられ望遠レンズに映る火星の生態にたゆみなき科学の目が注がれた。
藤波重次氏談 こんどの観測の重点は火星南半球の植物地帯を見ることでしたが幸い天候に恵まれかなり明確な観測ができました、また南極冠も非常に小さかつたが、はつきりみえ、寫眞撮影もまづ成功で観測は概して好結果を収めることができました。(原文ママ)
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当時は火星には動物はいないが、森や沼が存在すると考えられていたらしく、記事の天体写真には「緑地帯」と書いてあります。 ハッブル望遠鏡でなんでも見える今より、こんな時代のほうが夢があっていいかもね〜〜〜? |
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